スサノオ

日差しを遮るためのタープも、そろそろ外していいのかも知れない。
いちばん好きな朝夕の庭の景色を見たいから。
ニセツユクサが庭で幅を利かせていた頃も、
黄色い外来種が庭一面に咲き乱れる頃も、
にぎやかな庭は華やか。

にぎやかだけど、一面の黄色に疲れ始めた頃、
回覧板で黄色い花が侵略的な外来種、つまり特定外来植物だと知って笑った。
どこか遠くからいきなり連れてこられたこの地で、生態系を変化させて馴染んで生きて、群れになっているんだからすごいのなんのって。
何年か前に科学ジャーナリストのフレッドピアス氏の「外来種は本当に悪者か?」という本が発売された。外来種が生態系を元気にしている場合もあるというのだけれど。

そんな見方もあることを知った上で、うちの庭には違和感があった。
これまで咲いていた花がどこかへ行ってしまったこと、消えてしまったこと。
成長が早く背も高い外来種に日光を遮ぎられた可能性が大きい。
とりあえず、黄色い花が終わるのを待って駆除した。
黄色い花は、今も少しだけれど庭の一部に花を咲かせている。
同じ仲間で混み合いながら風に揺れていた時よりも、悠々と咲いているように見える。高い背丈は小さな植物を守っているようにも見えて、まっいいかと、気にもしていない。夏も終わりというのに一番元気。

駆除の後、これまで増えなかった本物のツユクサがどんどん増えてきて、ネコジャラシも増えた。おかげでネコ大よろこび。

外来種は人間でいうなら渡来人といったところか。
古事記とはまた別の歴史観でスサノオをスサの国の王「スサノオ」と呼ぼう。
何万年も前、日本が「日本」と呼ばれるもっと前の時代に、これまた何万年もかけてシュメールから移動してきた民「スサノオ」は極東の国へたどり着く。
高度な技術を携えてやってきたであろうシュメールの民「スサノオ」と祖先たちは和合し、国土を整備し稲を育て植樹した。おかげで肥よくな山から流れる水で多様性生物の海になった。四季折々の風土は繊細で高度な文化を益々発展させていく・・・

スサノオは、やってきた時は渡来人、今では日本の神さま。
奇稲田姫を妻として、日本で初めての和歌を残している。
日本最古の和歌はスサノオの和歌。

「八雲立つ 出雲八重垣 妻ごみに 八重垣つくる その八重垣を」

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