11月, つぶやく:幸せは想定外からやってくる

月末がやってきた。
おそうじの会の前日は買い物や最終準備の日。
当日、私がリラックスしてお料理できるようにと祈るような気持ちで、
数日前から準備を始める。
頑張ったり急いで料理をすると、体だけじゃなく心にも負担がかかる。
この負担は料理にも影響するので、理りに芯がなくフワフワと漂うばかり。
食べることの目的となるグラウディングが出来ないばかりか消化も悪い。
数日前からお米を選別したり、乾物を揃えたり、調味料を作ったり、漬け込んだり、一工程づつゆっくりと手順を踏む。
当日の朝、私がリラックスして不安なくワクワク迎えられた時、
私の役目の大方は終わったと安堵する。

マクロビオティックの中でもヒーリング料理と呼ばれている優しい料理を作る。
おそうじの会という名の通り、掃除と座禅という流れに乗って、料理もパンチより自然な甘さ、と考えたから。
苦手なものがあってもいいように、
料理は少量づつ盛り付け、玄米ごはんとお味噌汁はおかわり自由。
参加人数が確定ではないのでメインとなるような料理はない。
数品のお惣菜とお寺のお漬物が添えられる。
作った分だけを参加人数で分け合って食べるので、ひとり分が多い時もあれば少ない時もあるけど、
しっかりと漬かったお漬物とお味噌汁と玄米ごはんにごま塩で充分なので、どんな時でもどうにかなる。

今回は和え物が多くなった。
なので、茹でたゴボウと厚揚げの和え物を、金平ごぼうと厚揚げの和え物に変更した。
今回はサツマイモやカボチャ、小豆など秋の食材を使って、自然な甘さを引き出したい。
味見をしながら味覚って色々だなと思いながら、
稀に食べられなくて残す人のことを胸の痛みと共に思い出す。
その時の私は相当ショックだったに違いない。
そういう方は二度と参加しない。
私も最初の頃に小豆カボチャが食べられなかった経験があるから、わからないでもない。
今、私にできる最善を尽くすだけ。

私にとっておそうじの会は噛めば噛むほど味がでるスルメみたいな感じ。
前準備の時間と当日、二度美味しい。
そして、音楽という特別な立ち位置とは違う経験が私を待っている場所。
音楽が「私」という経験だとすると、おそうじの会は「私たち」という経験。
ひとりで完結させたいシンガーソングライターは、やっぱりひとりで料理をするし、人との間にちょっとした距離感が必要なんだけど。
ピアノから包丁へと道具は変わったけれど、私なりに人とつながっている。
この設定は私がどんなに一生懸命に考えたところで、
思いつくような人生設計じゃないなと思った(笑)

幸せは想定外からやってくる。

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