10月, つぶやく:家族の作品

昨日から雨が続いている。
今回の台風は雨台風。
昨年は大きな被害をもたらした台風19号に伴った雨が続いて、
ハザかけした米がうまく乾かず、半ば強制的に脱穀した。
収穫した米はしばらくの間、家の縁側で干し続けなければならなかった。

農業を機械化した企業に委託した田んぼでは、
大きな機械がやって来て稲刈りと同時に脱穀する。
米はトラックで乾燥工場へと運ばれていく。
これは農業の高齢化によって荒れていく農地を守る選択肢のひとつになっている。
うちの田んぼの回りでもハザかけをする田んぼは年々少なくなっている。
昨年の災害をふまえてなのか、
今年は稲刈りも脱穀も早めに終えた田んぼが多い。

うちは除草剤を使わず、暑い夏には草を取り、稲はハザにかけて干し脱穀する。
これだけの時間と手間は、炭水化物が悪者になった時代にはばかばかしく思われるけれど、
これが私たち家族にとっての選択。

選択することは生き方であって、生きることは、選択の連続だ。
信じているものによって選ぶ。
だから選択によって、その人の信じているものが現れる。
アーティストが作品を作るのと変わらない、全く同じだ。
絶えず選択し、選択すれば、信じるものが意図して現れる。

うちの田んぼは家族の屋外作品だ。

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