9月, つぶやく:予祝

友だちが淹れてくれたコーヒーをいただく機会に恵まれて、
コーヒー断ち終了。
コーヒーを口にすることにもっと抵抗するのかと思っていたのに、
香りに釣られて我慢できなかったというふうでもなく、
訪ねることを待っていてくれた友だちが差し出してくれたもの、それがコーヒーでも果物でも、甘いおやつでも、私の受け取る意思は強かった。
最近、自分の中でいちばん好きな側面に”私は愛を受け取るに値する”というのがある。
それは言い換えれば、人類全員に初めから備わっている働き。
反対に、私は愛を受け取るに値しないというのは備わっておらず、不可能なので結果的にそれはできない。

友だちと遅めのランチをして夕方家に帰る。
まだ5時を過ぎたところだと言うのに家の中は薄暗くて、
ケンの事務所の暖色系の明かりが暖かく灯って見えた。

物憂げな夕暮れ時は誰かと話したくなるもので、
だいちゃんでも、だぶちゃんでもいいけど、できれば人間と会話がしたい。

そんな時は、いちばん近くにいて、気を遣わない、それでいて感覚的には似通った夫婦で揃って買い物に出かける。
仕事を切り上げてきたケンが「来週の稲刈りを前に予祝をしようか」と言うので賛成した。
そんな大義名分はいらないと思ったけど、
そんな正当な理由を出してくると言うことは美味しい日本酒が飲みたいと言っているようなもので、私もそれ、賛成だ。
近くのスーパーで、以前に友人が美味しいと勧めてくれた日本酒「佐久の花」を見つけて購入。
お酒が決まれば、それに合うものを、お刺身、酢締めにした光り物、味噌こんにゃく、辛子なすなど、酒飲みが好きそうなものばかり。
それらとは一線を画して、バジルとチーズをのせたシンプルなピザが日本酒と良く合うのにびっくり。
その中でもその日、いちばんお酒に合ったものはと言うと会話だった。
以前に須坂のセレクトショップで一目惚れした日本酒グラスに、佐久の花を注いで、ケンとふたりの歩んできた道を振り返る。
苦しかった時期の最中にいたときも、振り返れば、あの苦しみがあったからこそと思えるようになっていた。

予祝も前もってお祝いをしておくこと、結果を先に設定する。
原因と結果の法則は、本当は逆ではないのかと思う。

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