7月, つぶやく:深夜ラジオ

夜中に、何年かぶりに、深夜ラジオを聞き始めた。
こんな真夜中に自分以外の誰かも起きているんだという親近感。
パーソナリティーの話は半分聞いて、
もう半分は夜という同じ暗闇を共有している人を近くに感じる。
夜と同じくらい、それよりももっと大きな痛みを抱えている人に、
この時間にひとりじゃないって思えることは、
どんな言葉よりも強く、心に光をさしてくれることだろうと思う。
勇気という、自分を奮い立たせるようなものも、
パワーも頑張りも、ここでは何の意味もない。

恋人と真夜中に電話でよく話した。
夜が更けて、私の家から見える家々の窓から、明かりがどんどん消えてゆくのを見ながら朝方まで話したこともあった。

眠りにつく人たちにとっては明日に備えて眠る時間だというのに、
私はやがてやって来る明日よりも、真夜中、この時間ががリアルに生きている時間だった。昼間の太陽の下のそれよりも、真夜中のそれは生き生きとしてウソのない世界として、今でも思い出す。

深夜ラジオを聞きながら、
自分のリアルとパーソナリティーのリアルが、暗闇の中を声というツールとして繋がっている。

今度生まれ変わったら深夜ラジオのパーソナリティーになりたい。

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