6月, つぶやく:かわいいってずるい

ダブちゃんが帰ってくると、とたんに私の目が痒くなる。
猫の毛が舞い、ダブちゃんの体についた花粉も舞う。

本人はキョトンとして、何食わぬ顔で、
「お膝に座りたいんですけど」と、私がイスに座るのを待っている。

猫と暮らすようになって、変わったこと。
年間を通して、コロコロは必需品でしょ。
色の濃いファブリックはNGで、
部屋着に猫の毛が付着するのは気にしていてもキリがない、慣れるしかない。
来客はお座敷だけど、黒っぽい服の来客には内心ヒヤヒヤする。
ダブちゃんが座敷には入らないようにするためのブラインドは、取り付けた数日後にはあっさりと壊され、座敷で寝ていた。
自由というか、気にしちゃいないというか。

話のネタにブラインドはそのままにしてある。
私はもう戦闘意欲をなくした。
ついこの間までブラインドを壊された私は被害者で、壊したダブは悪猫というドラマだったのに、壊れたままのブラインドを見るたび、猫たちが独裁者の私から勝ち取った自由のドラマに見えてきて、ダブは自由を勝ち取った女神みたいに見えてきた。

かわいいってずるいよ、ダブ。

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