5月, つぶやく:ココロコロコロ

お寺の研修室の大きな窓から、なだらかに高原野菜のレタスを栽培する農地が見える。

レタス農家さんが何回めかの収穫を終え、黒いシートの片付けをしている。
小さな子どもが風に舞う黒いシートを追いかけて声をあげて遊びまわっている。

「この黒いシートは再利用するんですかね」

「いや、捨ててしまうでしょうね」

「この後、大きな機械で耕して、またレタスの苗を植えていくのよ」

たわいもない話をし終えて、
気づくと、目の前にピンク色のツツジの花が咲いている。

遠くばかりを眺めて、目の前の花に気づかないなんて。
こんなに艶やかに眩しいくらいに太陽を浴びて、自らも太陽となっているツツジの生きざまに気づくことなく遠くばかりを見てきたなんて。

まだまだ気づいていない、見ていない、見ようとしていないことが目の前にたくさん広がっていると思うと、やり直しだ、人間も、歌も。

関連リンク