5月, つぶやく:Love Cat’s!

暖かくなるとダブちゃんは夜行性になる。
私が起きる頃に帰ってきてお気に入りの場所を探して眠る。
ネズミをくわえている時もあるし、顔を汚して帰る時もあって、毎度お疲れの様子。
午後になって少しだけカリカリを食べて、体をぐーっと伸ばして外を伺い、回りを警戒しながら出て行く。

気が向けば膝の上にもやってくるけど、
気が向かなければひっくり返ってジャレていると見せかけておきながら、
ほんのちょっぴり爪を立てて「嫌なの」を優しくアピールする。
優しくアピールしている時にやめたらいいものを、
ジャレてると見誤って、ぎゅーっと抱きしめようなら猫パンチを食らう。

ダブちゃんの後をついて歩く、私が野良猫のプーちゃんと呼ぶ猫がいる。
他にもダブについてくる猫は多い、ダブは姉御肌なのかもしれない。
ダブにとってプーちゃんはうちの庭のコミュニティー仲間。
普段は自分についてくるプーを蹴散らしていながら、プーが新顔の野良猫にやられそうになっている時にはプーを助ける。
最初のうちは他人事みたく傍観していても、戦いが激化してくると新顔の猫を追い払う。

そんなダブは正義の味方、平和主義かと思いきやダブにも敵がいる。
人間の世界と同じ「何だか気に食わないやつ」だ。
それは自分と同じメスの白い猫で、
その猫がうちの庭に入ろうものならギャーギャーと騒いで追いかけて行く。
ダブが汚れて帰ってくる時には、だいたいその猫とケンカした時だ。
ヨレヨレに疲れて、部屋の隅に寝転んで誰にも構って欲しくないオーラを全開で一日中眠り続けるんだから。
そんな時のダブは大好きなケンが撫でようとしても無視、何があったのか勘ずかれないように、何もなかったかのように装って通り過ぎる。よれっとした歩き方、さらに体が汚れていたら戦いに敗れて悔しくて仕方ないのかも知れない。
それでも可哀想などと思ってはダメ、ダブにとって同情は無用なのだ。
その気持ちは長続きしないから心配ない。
人間のように終わってしまったことを何度も思い出して自己肯定感を失って行くなんてことは私が知る限りネコにはない。
野生は自己信頼感しか知らない。

ダブがもうひとつ、これは絶対に自分の役割だと思っていることは大好きなケンの護衛だ。
夜遅くまで事務所で仕事をしているケンを、事務所を出るケンが見える場所で待っていて、ケンに抱っこされて一緒に家に帰ってきて、大好きなケンの部屋で一緒に眠る。まるで恋人のようだ。
ケンがゴミ出しに行く時には回りを警戒しながら同行する。まるで探偵のようだ・・・と言いたいところだけど刀を差したサムライのようだ。
私は猫のことはよくわからないけど、
猫が集まる庭を観察していると法律や規則がなくても、共通言語を持たなくても、当たり前のあるがままが完全だと気づく。
お互いに踏み込まない距離感を保ちながら、猫たちは私にとっても同じ庭で生きるコミュニティの仲間。

Love Cat’s!

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