9月, つぶやく, 留め帳:kimonoライフ

10年ほど前、カワイイものが好きすぎて暴走した。
向かったのは着物の世界。
着物を見る目も文化的背景も度外視して欲望のままに「カワイイ着物」を探して、時間とお金を費やした。
数ヶ月、着付けを習い、秋から翌年の春までに何度かお出かけもした。
日常に馴染むことなく暑い夏がやってきて、浴衣を着ることはあっても着物はタンスで眠ったままになり、「カワイイ着物」は紆余曲折を経て「カワイイうさと服」へと繋がって行く。そしてこの秋、私の着物LOVE再燃。

おそうじの会で仲良しのイワタさん。
元ピアニスト、元テレビ局のプロデューサーという経歴の超絶カワイイ女性で80歳を超えて品のあるおしゃれを楽しむ方だ。
おそうじの会では料理の盛り付け担当をしてもらっているので、台所では話に花が咲く。イワタさんと私を繋ぐのは上下関係でも年齢でもなく音楽だ。
イワタさんの正直さと、チャーミングさと、筋の通った生き方がピアニストを経て今でも貫かれている。
その女性としての生き方、哲学は深い。
慈悲と結びついた美しさと言えばいいのか。

イワタさんは昨年あたりから家にある思い出の品物を整理しているらしい。
亡くなられた旦那さまの油絵、手作りがご趣味だったお母さまの作品、着物などもご子息やご縁のある方達にお譲りしているということだった。
私も数年前にイワタさんが海外のパーティー用に購入したという衣装やコサージュなど、ライブで使えるようなものをいただいた。

そしてつい先日の会の時には「カワイイ着物」が好きだという私にレトロな着物も何点か持ってきてくださった。
イワタさんと私は背丈がちょうど同じ。
どの着物もぴったりサイズ、帯締めなどの小物のレトロ感は洋服にも合わせて出番を多くしたいと思うほど、控えめなのに存在感のある品物。
奥さまにも作務衣をいただいて、今日は作務衣で過ごしている。
着てみると作務衣は本当によくできている。

季節は秋。
「読書の秋」が定番だったけれど、今年は「お稽古の秋」になる。

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