8月, つぶやく, 留め帳:家族の絆

ずいぶん前にライブさせていただいたことがあるファミリーロッジ宮本屋さん。
ご主人の畠山久紀さんが亡くなられ、夫と共に私もお焼香をさせていただいた。

ライブは随分前のことなので記憶が薄いのですが、
宿泊の方が夕食を召し上がった後のライブだったと思う。
今ならなるほど、宮本屋さんの求めていたものが理解できるけれど、
その頃の私は自分のスタイルを貫く頑固さと若さがあった。
それでも、よかったと言っていただいた。
もっと、いくらでもやりようがあったはずなのに。

あれから音楽での繋がりはなくなったけれど、夫がHPを制作する関係で私も度々寄せていただいて奥さんや娘の典子さんと楽しく過ごさせてもらっていた。
敏感さゆえに内がわに留まり続ける時、静かな松原湖に癒された。
湖のすぐそばにある宮本屋さんは冬になるとワカサギ釣りに訪れる人たちで賑わう。宿泊客の釣ったばかりのワカサギは宮本屋さんで料理もらえるとあって毎年楽しみにしている人たちが後を絶たない。紅葉の季節、芽吹きの季節、青葉が茂る季節、周辺を知り尽くしているご主人は地元でも有名だ。

寄せていただいた時、ご主人が話題にのぼる。
奥さんと大恋愛をしたことや、キノコ狩りの名人であること、ワカサギ釣りのプロであることなど、数え上げればキリがないほどご主人のことを私は知っている。娘の典子さんから「おとーちゃん」から教わった知恵の話が端々に出てくるたび、父親としてのご主人が浮かび上がってきた。
自然の中で育まれてきた家族の絆。
私はご主人と言葉を交わしたのは挨拶くらいで、ほとんど話したことがない。

お葬儀で壁に掛けられた大きな写真。
少年だった頃、結婚式の写真、仲間と笑顔の写真、家族の集合写真。
多くの方々が列となって焼香に並ぶ。お別れをするために。
生前のご主人がどんなに慕われていたのか、よくわかる。
奥さんは夫を、子供たちは父を、孫たちは祖父を忘れることなく誇りに思うだろう。
ご主人が愛情を込めて、人生をかけて残したかったもの。
それは家族の絆だから。

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