マクロビオティック:日本の伝統的な食事と現代の食事

本来、日本の伝統的な食事は穀物、野菜、豆、海藻、種(ナッツ)、果実(季節の果物)です。そして主食と副菜に分かれていて、穀物は主食です。
野菜の摂取量は他国と比べて多いです。
タンパク質となる豆料理も、日本は豆製品が豊富です。
豆を発酵させた味噌はすばらしい調味料、日本が世界に誇る食品です。
また海藻も日本は多いです。
独特の磯の香りは日本人にはいい香りですが、海外では好みが分かれるそうです。
種(ナッツ)の中でもゴマは大変優れた食品です。
玄米にふりかけるごま塩の役割は大きく、陰陽で見ても温帯の日本においてバランスのとれた食品です。
そして島国の日本は四方を海に囲まれていて、山間部に流れる川の魚など、肉類ではなく魚介類を食べてきました。

19世紀に現代栄養学がドイツから日本に入ってきて、日本の食事は変化します。
現代栄養学の考え方は、体が何からできているのか→体を作るものは何か→筋肉と臓器→ほとんどがタンパク質でできている→だからタンパク質が必要。
当時は豆やナッツなどの植物性タンパク質よりも動物性タンパク質は優れていると考えられていましたから肉と卵です。
そして、骨は何でできているか→いくつかのミネラルでできているがカルシウムが一番豊富→カルシウムが豊富なものは牛乳。
北ヨーロッパでは牛乳を飲んでいたため、牛乳=カルシウムとなって世界中に牛乳は広がっていきました。

そして動物性食品がメインフードになっていきます。
主食であった穀物は野菜と同じように扱われ副菜、おかずになっていきます。

この流れをもう少し追っていきましょう。
昔は自給自足で家のまわりでは季節のものが採れました。
それは旬の新鮮なものです。
都市化で暮らしは変化します。忙しい現代人に代わって大量に作物を作るというアイデアは、大量の農薬や化学肥料によって可能になりました。大量生産されたものを流通させるためには保存料などの添加物が必要になります。
忙しくなれば、家庭料理はパッケージされたものに頼りはじめます。
いわゆる加工食品が多くなっていきます。
見た目の鮮やかさのために着色料、本物に似せた味は化学調味料。
その技術は過度の加工となり自然な色や味は食卓から消えてしまいました。

その大きな変化の中でも主食が穀物から動物性食品に変わったことはとてもおおきな変化です。脂肪、コレステロール、飽和脂肪酸も多く摂りこむことになったからです。そこに砂糖が加わったことで、ハイカロリーとなっています。栄養のバランスを崩し、家庭料理からとっていた栄養をサプリメントや薬などからとるようになりました。
現代は食事の割合は動物性食品が増え、食品の質は自然なものではなく加工食品、添加物、農薬を使ったものが多くなりました。カルシウムを補うというチーズやバターといった乳製品を毎日とるようになったのも大きな変化です。病名のつかない不調に対して新しいサプリメントや薬に頼るのではなく、昔の伝統的なものから今の生活をしながらよいところを取り入れることをマクロビオティックでは実践していきます。
ヨーグルトの乳酸菌は、日本ではぬか漬けで補うことができます。
消化吸収を高める酵素は味噌や醤油、納豆から補うことができます。

 

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